研究テーマ:
作品制作を中心とした具象美術の研究。
'90-'91年武蔵野美術大学国際芸術都市田中記念アトリエ派遣研究員としてパリに滞在、'91-'98年武蔵野美術大学造形学部共通彫塑研究室助教授、'98年から現職。
主な発表歴:'77年「新制作協会展」(東京、'82-'90年を除き'91年まで出品)。'85・'86年「彫刻新鋭展」ギャラリーせいほう(東京)、'86年「第20回文化庁現代美術選抜展」巡回、'87・'88・'89年江戸川区「みちばたの彫刻」制作に参加、'91年「平面と立体の出会い展」ダバン・ラブ・ギャラリー(東京)、'93年「所沢野外彫刻展」所沢航空記念公園(埼玉)。
個展:'80・'86・'90年キッド・アイラック・コレクシオン・ギャラリー(東京)。'86年信天画廊(東京)、'87年曽根画廊(東京)、'92年喜楽屋ギャラリー(東京)、'98年ヨコハマ・ポートサイド・ギャラリー(神奈川)、'01年麻布霞町画廊(東京)。
'84年「第48回新制作協会展」新作家賞受賞(東京都美術館)、'85年「第49回新制作協会展」新作家賞受賞(東京都美術館)。
主なコレクション:江戸川区役所、信濃デッサン館。
共通彫塑研究室は全学科の学生を対象とした彫刻授業を担当している。授業内容の詳細は下表のとおりであるが、当研究室の教育に関する基本理念は「対象をよく見る」の一語に尽きる。全授業に対象物を設定していることも、その表れである。
観察の対象となるものは、我々の身近にある自然物を主としている。つまり何の変哲もない、ごくありふれたものをよく観察することを学生に求めているわけである。しかし、このことは自然主義的な描写力養成を目的としたものでもなければ、収め方あるいは作り方を指導し、ひとつの作品を完成させることを目的としているわけでもない。自分の見つけ出したかたちを素材に刻み込む、そして刻々と変わる素材のかたちから自己の見方を深めてゆく。つまり立体における素描といってもいいだろう。それは在学中にとりあえず彫刻制作を体験する、といったものではない。造形とは何か、その端緒を体験する授業である。
日常的なありふれたものを対象とした制作を通し、見ることの持続がもたらす意識の変化、あるいは見ることの困難さ・奥深さを実感することこそが当研究室の教育目的である。「見ること」・「作ること」の反復から得る手ごたえや悦び・その実体験こそは、学生にとって生涯の財産となるはずだ。
ページの最初へ