研究テーマ:
視覚記号論、視覚情報デザイン、近代グラフィックデザイン史、歴史的記述空間(writing space design)研究。
'92・'96年に米、仏、英国のデザイン研究と教育現場視察。'92年NHK衛星放送による日本初のインタラクティブ・テレビ放送「SIM-TV」へ参加。'97年以降身体と知覚、および人類のコミュニケーション史の捉え直しを目的としたWriting Space Designのカリキュラムを開始する。'08年より本学在外研究員としてクロアチアを拠点としてヨーロッパに1年間滞在。
編著:『ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ』視覚伝達デザイン学科研究室、『マルチメディア標準テキストブック』CG-ARTS協会(共著)、『エル・リシツキー 構成者のヴィジョン』武蔵野美術大学出版局、『graphic design 視覚伝達デザイン基礎』武蔵野美術大学出版局(共著)、『世界の表象 オットー・ノイラートとその時代』武蔵野美術大学美術資料図書館図録など。
論文:「フォトモンタージュ:20世紀グラフィズムの源泉」武蔵野美術大学研究紀要No.18、「モードの記号作用」「デザインの記号論試論」同研究紀要No.20/22(共著)、「メタ・デザインの詩学」『武蔵野美術』No.88-96、「近代視覚言語の結節点」『アイデア』314 誠文堂新光社。
シンポジウム・講演:「ライティング・スペース・デザインの教育について」ザグレブ大学、リエカ大学(クロアチア)、「文化産業としてのデザインとデザイン教育」中国汕頭大学、「知覚空間/記述/地図」韓国弘益大学、「デザイン教育の入口と出口」デザイン教育機関国際会議 Icograda、「Ancestor of Graphic Design」韓国国立現代美術館など。
ワークショップ:「新しい知覚の発見/新しいコミュニケーションの発見」名古屋国際デザインセンター、「三都物語」本学、弘益大学、北京中央美術学院、三カ国美術大学の合同ワークショップなど。
デザイン・ワーク:「美術教育のパイオニア:フランツ・チゼック展」こどもの城 '91年、「生誕100年 中谷宇吉郎展」アート・ミュージアム・ギンザ '01年、「エル・リシツキー 構成者のヴィジョン」武蔵野美術大学美術資料図書館 '02年、「文化遺産としてのモダニズム建築 DOCOMOMO100選展」松下電工 汐留ミュージアム '05年、「アントニン&ノエミ・レーモンド展」神奈川県立近代美術館 '07年、「世界の表象 オットー・ノイラートとその時代」武蔵野美術大学美術資料図書館 '07年など。
『大正文学全集』ゆまに書房、『秦地和装本』河出書房新社、『フレーゲ著作集』野本和幸(編)、『ギブソン心理学論集: 直接知覚論の根拠』J・J・ギブソン(著)、『グリーンバーグ批評選集』藤枝晃雄(編)、『意味と他者性』大澤真幸(勁草書房)など。
日本記号学会会員、カメレオン・プロジェクト・メンバー。
左:『エル・リシツキー 構成者のヴィジョン』武蔵野美術大学出版局 2005年
右:『世界の表象 オットー・ノイラートとその時代』武蔵野美術大学美術資料図書館 2007年
デザイン教育について
大学とは、学生個々の持つ豊かな感性を育てると同時に歴史を学び、自分の足下から社会や人間をみつめ、コミュニケーションとデザインとは何かについて自分で考え行動できる人間を育てる場所ではないかと考える。故に教育の現場は既存のデザインの再生産の場所ではなく、教員と学生が常に「今と社会」に対峙して、デザインとは何かが絶えず問われるアヴァンギャルドな研究の場所であり、そのことを通して常に新しいデザイン(コミュニケーション)のかたちが模索される実験場でありたいと思う。
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