田中克明

たなか・かつあき
TANAKA, Katsuaki

プロダクトデザイン、サインデザイン

Product Design, Sign Design

工芸工業デザイン学科

教授

Professor

2002年4月着任
1948年鳥取県生まれ
武蔵野美術大学造形学部
産業デザイン学科卒業

研究テーマ:

通信教育遠隔授業の学習システムにおける「デジタルモデリング」の学習プログラムの研究。

視覚障害者体験ツール教材開発、視覚障害者用触地図の制作協力。(財)テクノエイド協会助成金にて「脳卒中・失語症患者の言語訓練絵カード」の研究開発など、障害者のための用具開発グループ「RID」にて福祉関連活動。秩父リゾート開発における照明計画、伊豆高原駅駅ビルサイン計画、西銀座地下駐車場サインデザイン、TV用リモコンスタンド(帝国ホテル客室用)、腕付け型心臓ペースメーカー、各種家庭用品などのデザイン活動。代表作に、アジア太平洋国際見本市三菱グループブース設計・監理、「データロガー」デザイン(Gマーク受賞)、「味わい鍋」(Gマーク中小企業商品賞受賞・松屋デザインフォーラム入選・Gマークロングライフデザイン賞受賞)、「やわらかいラジオ」(毎日・ID賞特選一席、通産大臣賞受賞)などがある。
教科書の監修、編著に『プロダクトデザインの発想』'06年、『生活環境デザイン』'03年、『プロダクトデザイン』'02年(いずれも武蔵野美術大学出版局)がある。
RID(REHABILITATION INSTRUMENTS DESIGN)グループメンバー。フリーランスデザイナーズ連盟(FD)会員。

TANAKA, Katsuaki

Professor


I graduated from the Department of Industrial, Interior, and Craft Design in MAU’s College of Art and Design. My specializations are product design and sign design. In product design, I am involved mainly in household goods and measuring equipment. The themes of my research are barrier-free design, universal design, and accessible design. In group activities, I study and develop tools, environments, services, and so on that can easily be used by the able-bodied, disabled, elderly, or any other person regardless of their physical characteristics. Even before the concept of universal design was proposed, I argued for the grey-zone product development on which today’s accessible design thinking is based. My projects include educational tools that simulate the experience of total blindness and speech training cards for patients suffering from post-stroke aphasia.
味わい鍋

味わい鍋

アルミ鋳物鍋、内面フッ素樹脂加工 東新プレス工業株式会社
1985年 Gマーク中小企業商品賞
1985年 松屋デザインフォーラム入選
1996年 Gマークロングライフデザイン賞
LAX-55 データロガー

LAX-55 データロガー

株式会社アデック
1985年 Gマーク受賞



バリアフリー体験学習

通信教育課程・工芸工業デザイン学科3年次造形専門科目において全盲体験学習をスクーリング授業で行う。
近年バリアフリーやユニバーサルデザインに関するプロダクトデザインの役割が注目されている。小・中・高等学校の総合的な学習の時間では車椅子体験やバリアフリー体験などを行っているケースが増え、通信教育の学生にも体験経験者が見られるようになった。しかしそれらはほとんどが体験だけの範囲で終わっているのが実情である。授業が単なる体験と知識の学習に終わらないように、デザインの意味と役割を学習するきっかけの体験授業として位置付けた。
具体的には、私が所属するデザイナーグループ「RIDグループ」が教材メーカーの依頼で開発した視覚障害体験キットを使用。授業は大きく「体験」と「講義」に分け、「体験」では、先ず体験者、サポーター、危険監視者、記録者でグループを構成し、初めにそれぞれの役割、体験キットの使用方法と注意点の説明を行う。その後指定のコースを移動する。コースには障害物、階段、エレベーター、自動販売機、公衆電話、洗面所・トイレなどを設定し、それぞれ担当の役割を交代して全員が体験をする。体験後、グループごとにそれぞれの役割で気づいたことをまとめて発表。その後、「講義」形式で各グループの発表内容に絡めて、一般的な媒体などから得た情報や知識やバーチャル的体験と、実際の体験から得た内容の違い、資料や画像などを用いてバリアフリー、ユニバーサルデザイン、共用品などの違いとデザインの役割などについて講義をする。また、デザインのための発想や手法、プロセス等の具体例を示し、体験や観察等を通した日常の問題意識の持ち方、気づき方などがデザインの発想や構想にとって重要なきっかけの一つであり、その必要性と意識的な日常の観察方法などを考えさせる授業としている。


プロダクトデザイン教育における「デジタルモデリング」教育の研究

工業製品の設計・開発工程を支援するコンピュータシステムとしてCAE(Computer Aided Engineering)化が進む中、プロダクトデザインにおいてもCAE化の中でのデザインCADの位置づけと適切な関係性が要求されている。しかし従来のCADソフトやモデリングソフトでは創造性を求められるデザインに馴染まないところがある。一方、高度な性能を要求されるCAEシステムと一般的にデザインで使用されているCADソフトやモデリングソフトの互換性などの面が未だ十分理解されないまま、デザイン教育や現場ではCADソフトやモデリングソフトが使用されている。このような状況において、CAEシステムのなかでプロダクトデザインとしてCADソフトやモデリングソフトを理解し、使用出来るデザイナーの輩出が望まれている。通信教育では仕事でCADソフトやモデリングソフトを扱っている学生も見られ、現場においても同じような問題を抱えているケースがあることを聞く。
そこで、プロダクトデザイン専攻の学生から希望者を募り、自主的な講座を企画、遠隔授業を中心とした学習システムとして「デジタルモデリング」の学習プログラムの研究を計画中である。在宅学習という制約の中で、実際のモデル制作が困難な状況にある通信教育として、バーチャルな造形を可視化し、検証可能とするために3Dプロッターを導入し、造形力を指向した「デジタルモデリング」教育としての研究を進めている。


全盲体験学習の様子

全盲体験学習の様子

全盲体験学習の様子2
ページの最初へ