三浦明範

みうら・あきのり
MIURA, Akinori

絵画

Painting

油絵学科

教授

Professor

2011年4月着任
1953年秋田県生まれ
東京学芸大学卒業

研究テーマ:

古典技法、およびその応用としての可能性の研究。主に死生観をテーマとした制作。

文化庁派遣芸術家国内研修員、文化庁派遣芸術家在外研修員として油彩画材料、15世紀フランドル絵画を研修。
著書・論文:女子美術大学紀要第29号「15世紀フランドル絵画の技法と材料」'99年、女子美術大学紀要第32号「金属尖筆(メタルポイント)によるドローイング」'02年、女子美術大学研究所年報第1号「下地塗料の開発」'05年ほか。
作品発表:「春陽展」「東京セントラル油絵大賞展」「昭和会展」「安井賞展」「具象絵画ビエンナーレ」「日本の絵画新世代展」「両洋の眼・現代の絵画展」「21世紀への証言展」「写実の世紀―冨田賞展」「第2回北京ビエンナーレ2005」(北京)、“Maitres D'aujourd'hui”(ブリュッセル)、“Lineart”(ゲント)、“KunstRA”(アムステルダム)、“PAN exhibition”(アムステルダム)などに出品のほか、個展多数。
春陽会会員、日本美術家連盟会員。

MIURA, Akinori

Professor


My studies of painting are materials and techniques. In study of materials, I developed new absorbent ground under paintings that was based acrylic polymer emulsion for the binder. It has been commercialized and is in market now.
In study of technique, my art works are made with old techniques. One of them is metal point drawing and the other is tempera painting. I think that we may have a possibility for new expression, because they are so old techniques that we have taken no notice of this technique for a long while.
There are often corpse of the bird and the lying person in my works, why they may be a suitable subject matter showing death and life.
COGITO

COGITO

パネルにテンペラ、油彩 162.0×227.3cm 2009年

Vanitas

Vanitas

パネルに銀筆、黒鉛、墨 162.0×227.3cm 2011年

鮭図

鮭図

パネルに銀筆、黒鉛、墨 72.7×90.9cm 2001年




15世紀フランドル絵画の研究

油彩画が初めて登場したのが15世紀のフランドル、ヤン・ファン・エイクが完成者という位置づけになっているが、現在の油絵具とは異なるものであった。これまで諸説が提唱されてきたが、最新の調査結果に基づく試作をすることで、初期の油彩画の技術を研究し、現代の絵画に応用する可能性を探った。

金属尖筆(メタルポイント)によるドローイング

銀筆に代表される金属を先端に使ったメタルポイントは、かつてドローイング材料として重要な位置を占めていた。チェンニノ・チェンニニの「芸術の書」には、その技法が紹介されているが、より便利な鉛筆が登場する17世紀以降は姿を消していった。19世紀から20世紀初頭にかけて研究された時期もあったが、戦後はまた顧みられることもなくなった。古くて新しい魅力的な素材として再評価されても良いのではないかと考え、その技術と応用の可能性を研究した。

下地塗料の開発

ミュー・グラウンド

ミュー・グラウンド

研究開発し、市販されている絵画下地塗料
今日、画家や学生の絵画制作現場では、油絵具のみならず、アクリル絵具やテンペラ、混合技法、その他のミクストメディアでの表現が特殊とは言えない状況にある。また、一般的な市販のキャンバスは、合成樹脂によるプレパレーションに置き換えられている。そのため、絵具や下地塗料の剥落などの事故が多発している。
その意味では、白亜地などの伝統的な絵画下地は今なお最も優れていると言える。一方で、手軽な下地塗料としてアクリリック・ジェッソがあるが、必ずしもすべての絵具に適しているとは言えない。そのため、アクリリック・ジェッソのように手軽に扱え、伝統的膠下地のような油性・水性の両方に適した下地塗料を開発した。
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