伊東毅

いとう・たけし
ITO, Takeshi

教育学(教育哲学)・いじめなどの教育問題論

Pedagogy

教授

Professor

2004年4月着任
1962年長野県生まれ
東京大学大学院
教育学研究科博士課程
単位取得満期退学

研究テーマ:

いじめ・不登校・学級崩壊などの原因分析とその克服法についての研究。

単書:『未来の教師におくる特別活動論』武蔵野美術大学出版局 '11年。
共書:『新しい生活指導と進路指導』武蔵野美術大学出版局 '12年(編著)、『なくならない「いじめ」を考える』国土社 '08年、『生活指導論』『教育相談論』『特別活動論』武蔵野美術大学出版局 '02年、『いじめ自殺 6つの事件と子ども・学校のいま』国土社 '99年など。
論文:「現代日本におけるいじめの特質―教育システムといじめとの関係の考察を中心に―」『社会文化研究』第4号、晃洋書房 '01年。「いじめ関連諸文献の検討―いじめ論議の再構成のために―」『日本教師教育学会年報』第5号、日本教育新聞社 '96年。「いじめの諸類型の特質と関係:〈こどもの未熟さゆえにこどもの発達につきまといがちな問題行動としてのいじめ〉〈非行としてのいじめ〉〈忠誠競争に深くかかわるいじめ〉」『研究室紀要』第22号、東京大学大学院教育学研究科教育学研究室 '96年。「いじめと忠誠戦争」『高校生活指導』第127号(冬季号)青木書店 '95年。「戦後道徳教育論の再考(1):特設時間論の再考」『研究室紀要』第21号、東京大学大学院教育学研究科教育学研究室 '95年。「公教育における道徳教育の成立可能性をめぐる問題:ハーバーマスの『真理論』の検証」『研究室紀要』第20号、東京大学教育学部教育哲学・教育史研究室 '94年など。

ITO, Takeshi

Professor


My area of specialization is pedagogy, with a particular research emphasis on the problem of bullying. Books I have authored include Naku naranai ijime wo kangaeru [On Bullying and Why it Persists] (Kokudosha, 2008, coauthor) and Ijime jisatsu—muttsu no jiken to kodomo/gakkō no ima [Bullying-induced Suicide: Six Cases and the State of Children and Schools Today] (Kokudosha, 1999, coauthor). At MAU, I teach classes including Moral Education Research, Lifestyle Guidance Research, Extracurricular Activities Research, and Pedagogy.

教育思想研究から教育問題研究へ

大学院の修士課程までは、ユルゲン・ハーバーマスを中心としたドイツの教育思想を研究対象にしてきたが、最近は「いじめ」を中心とする教育問題の研究に力を注いでいる。「いじめ」を中心とする教育問題について書いた論文の概要を紹介する。


「高校生のいじめ問題について考える」

「高校生のいじめ問題について考える」

『高校生活指導』第176号、
青木書店 2008年

いじめ問題が語られるとき、これまでその中心は小学校・中学校だった。高校のいじめ問題について触れた者はいるが、これに特化した議論が十分に展開されてきたとはいえない。このような観点から、諸データに基づきながら高校でのいじめ問題に焦点を絞り、その特質の描写を試みた。

『なくならない「いじめ」を考える』

『なくならない「いじめ」を考える』

国土社 2008年

いじめがまた社会問題化した。担当の「政府の『いじめ』対策の検討」(第5章)において、今回提示された教育再生会議や文部科学省の対策はどこまでが有効でどこに限界があるのか、また、どのような問題を抱えているのか等を論じた。付録としてこれまでのいじめ自殺事件の整理も試みた。

「現代日本におけるいじめの特質―教育システムといじめとの関係の考察を中心に―」

「現代日本におけるいじめの特質―教育システムといじめとの関係の考察を中心に―」

『社会文化研究』第4号、晃洋書房 2001年

これまでに蓄積されてきた日本および諸外国のいじめに関するデータに基づきながら現代日本のいじめ固有の問題を明らかにすることが本稿の課題である。とくに教育システムといじめとの関係に焦点を当てながら考察を進めた。いじめの学年別増減傾向と進学制度・いじめに関する男女差と学校の拘束力・いじめに対する処理能力の低さとクラスの閉塞性、以上の3点が主たる検討項目である。

『いじめ自殺―6つの事件と子ども・学校のいま―』

『いじめ自殺―6つの事件と子ども・学校のいま―』

国土社 1999年

いじめ問題の状況把握とその克服法の提示をめざして編まれた共著である。担当箇所は以下の3箇所になる。「『いじめ』の日常化―実態・統計調査紹介」では、80年代から90年代にかけていかなる変化があったか、日本のいじめの特質は何か、といった疑問について統計調査を参考に検討をおこなった。「いじめ自殺事件の20年」では、この20年間のいじめ自殺事件を追った文献を発行順に列挙し、各文献の特徴およびそこから読み取れる各事件の概要を記した。「欧米諸国における『いじめ』対策の進展」では、ノルウェー・イギリス・アメリカ・カナダの実践を、とくに子どもたち自身の対策への関与の仕方に注目して紹介した。



11大学での経験を活かした教育学

これまで数多くの大学の教壇に立ってきた。本学を含めて「あいうえお」順に列挙すると以下のとおりである。上智大学・都留文科大学・東京学芸大学・桐朋学園大学・東洋大学・日本大学・兵庫大学・法政大学・放送大学・武蔵野美術大学・和光大学。担当してきた科目は以下のとおりである。「道徳教育の研究」「生活指導論」「教育原理」「教育の理念と歴史」「教育相談論」「特別活動論」など。わたくしの研究分野である教育学では、こうしたさまざまな学生たちと接しつつ、各校特有の気質や共通性などを感じ取ることも重要な仕事になる。なぜなら、学生の気質の違いや共通性は教育システムとどのようにかかわっているのかを考えたりする際に、具体的なイメージを与えてくれるからである。
現在は、「教育学」「特別活動の研究」「道徳教育の研究」「生活指導の研究」「教育相談論」などの科目を担当している。機会を得て、本学通信教育課程の教科書づくりにも参加することができた。

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通信教育課程教科書

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